協力し墓場の施錠でゾンビを退治
ゾンビキッズ
/ Zombie Kidz
メーカー: Le Scorpion Masqué (スコーピオン・マスケ, フランス), 発行年: 2013年
作者: Annick Lobet (アニック・ロベ)
7才~大人, 2~4人用, 所要15分, ルール難度:★☆ (1.5)
『ゾンビキッズ』は、各自が墓場のマスを移動しながら、墓から湧き出るゾンビたちを駆除したり、4つの扉に鍵をかけたりして全員の勝利を目指す、協力型のゲームです。
墓場のあちこちにゾンビが湧いています。完全に駆除するか、墓場から外に出ないように4つの扉に鍵をかけなければなりません。
1人ずつ代わりばんこに、〈サイコロの墓色の場所にゾンビが湧く〉〈自コマのマス移動か留まるかでゾンビを駆除〉を繰り返していきます。
4隅の扉のマスでは、もし2人のコマが一緒になれば鍵がかけられます。道行く先でゾンビを駆除しながら、この〈鍵をかけた〉タイルを4隅の扉それぞれに置ければミッションは成功です。
しかし、人の番になるたびに、ゾンビが墓のマスからランダムに湧き出てきます。もしゾンビが1マスに3体集まると、そこはもはや移動も駆除もできないマスになってしまいます。
全員の連携で、誰か1人は危険そうな場所に駆け付けられるようにしながら、うまくミッションを遂行していきましょう。
こうしてゲームを続けていき、完全に駆除するか、全扉を施錠できれば全員の勝ちです。もしそれまでに規定数以上のゾンビが湧き出すぎてしまうと全員の負けです。
ここがオススメ: 簡単なルールでわいわいと相談しながら遊べて、手薄なところにゾンビが現れたりしてドキドキする展開が盛り上がるゲームです。子供はじっくりと、大人は手軽に楽しめるおすすめのゲームです。
補足ルール付き 元の英語ルールも含めておかしな記述があるため、ルール補足書をお付けしています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
すごろくやのオリジナル書籍『ボードゲームカタログ』と『大人が楽しい 紙ペンゲーム30選』が、発行元のスモール出版さんにより、電子書籍として購入できるようになりました。
電子書籍と紙の書籍のハイブリッド型総合書店「honto (ホント)」さんのサイトにてご購入いただけます。
⇒ honto.jp
一旦購入すれば、専用の閲覧用アプリをiPhoneやiPad、Andoroid、パソコンなどにインストールすることで、いつでもどこでも見られるようになります。
ちょっとしたときに遊べるゲームが詰まっている『大人が楽しい 紙ペンゲーム30選』は特に活躍することでしょう。
価格も元の書籍より少し安価になっています。ぜひご利用ください。
派兵方法を選び地域毎の個数競う
八分帝国(エイトミニッツエンパイア)
/ Eight-Minute Empire
メーカー: Red Raven (レッドレイヴン, アメリカ), 発行年: 2013年
国内版発売元: ホビージャパン, 国内版発行年: 2014年
作者: Ryan Laukat (ライアン・ラウカット)
13才~大人, 2~5人用, 所要20分, ルール難度:★★ (2)
『八分帝国』は、地形区域ごとのコマ数最多による支配地を増やすため、自軍コマの増加や移動といった派兵方法カードを、コストと値下がりを鑑みて場から選抜していくゲームです。
1人ずつ代わりばんこに、自色の軍隊コマをボード上で移動させたり増やしたりして、最終的な〈各区域の最多コマ数による得点獲得〉に備えます。
自軍のコマを移動させたり増やしたりするには、カードを購入してその効果を使います。ランダムで常に6枚公開されているカード群の中から、適切な効果をもつものを選び、その分のコストを支払って獲得します。カードのコストは、新しく登場したものほど高く、古いものほど安くなるため、所持金とライバルたちの狙いを鑑みて選びましょう。
またカードには、併せて特産物も描かれています。獲得したカードの特産物は、同じものを集めるほど高得点につながり、その種類によって個数に応じた得点効率が異なります。なるべくライバルたちと被らずに高効率の特産物を狙いたいものですが、コマ操作の効果も合わせて考えなければなりません。
こうしてゲームを続けていき、8回ほどの規定ラウンドを終えたらゲーム終了。最多コマ数で支配した区域得点や特産物の得点などを総合し、最高得点の人が勝ちです。
ここがオススメ:
短時間で遊べて、たいてい1〜2点差になるシビアな得点を競って、ライバルたちの思惑の隙間を狙っていくのが楽しいゲームです。じっくり考えるタイプのゲームを好む大人向けとしておすすめです。
なお、タイトルにもあるように箱には「所要時間8分〜」とありますが、実際には20分ほど必要でしょう。
店内でサンプルをご覧いただけます。
本日8月23日発売の書籍『ゲームクリエイターが知るべき97のこと 2』(オライリー・ジャパン)に、すごろくや店主の丸田が寄稿しています。
『ゲームクリエイターが知るべき97のこと 2』は、プロのゲーム開発者らが、自らの体験を踏まえてソフトウェアやエンターテインメント産業の未来を語った前作『ゲームクリエイターが知るべき97のこと』の第二弾です。
ゲーム開発者コミュニティ「IGDA」に集う人々として、コンピュータゲームの開発に携わるプロだけでなく、研究者、アナログゲーム関係者、同人ゲーム開発者、メディアほか、利害に関係なく自発的にコミュニティ活動に取り組み、さまざまな立場でゲームを支える方々が、ゲームのさまざまな側面を語っています。
97名の寄稿のひとつとして、すごろくや店主からは「芸人としてのライブ活動のススメ / 丸田 康司」と題した、大衆性を保つ重要性についての記事を掲載いただいています。
書籍版と電子書籍版があります。
詳細・お求めはオライリー・ジャパンのページからどうぞ。
http://www.oreilly.co.jp/books/9784873116228/
競り値の2番を狙い得点札を収集
ザ・バクダン
/ Die Bombe
メーカー: ニューゲームズオーダー (日本), 発行年: 2013年 (原版1998年ドイツ)
作者: Reinhard Staupe (ラインハルト・シュタウペ, 代表作:『ハンカチ落とし:プルンプザック』『プライバシー』など)
9才~大人, 3~6人用, 所要15分, ルール難度:★☆ (1.5)
『ザ・バクダン』は、毎回提示される得点カード2枚が与えられる1位と2位を決めるため、競り値1位だけが失点する前提で各自一斉に競り値を公表するカードゲームです。
1998年発行の『Die Bombe』日本独自仕様リメイクです。
全15回にわたって、毎回2枚ずつ、3〜25の数値が書かれた得点カードがランダムに提示されます。この2枚を順番に獲得する1位と2位を決めるため、競り値を自由に書いて(専用の記入用紙が付いています)、一斉に公開する競りが行なわれます。
誰よりも高い競り値を書けばもちろん1位になれますが、1位は書いた競り値の分だけ失点を受けてしまいます。得点の数値よりも高い競り値を付けても減点になるだけなのです。一方、2位の人には何の失点もありません。1位が取った後で、そのまま残りのカードを貰えます。
常に2番目を狙いたいものですが、例えば25と7など、得点カード2枚の数値差が明らかにあるときには、失点覚悟で1位を取りにいく必要があるでしょう。
また、得点カードには赤と黒の2色があります。ゲーム終了時の集計で、この赤と黒ごとに誰よりも最多枚数を集められれば、その色の合計値が2倍になります。
これを狙って、多少の失点は2倍になりさえすれば簡単に取り返せるから、と、本来ならありえないような競り値が付けられたりするのです。しかし、それを踏まえて〈ほどよい2番目〉を狙っている人がいるかもしれません。
「ということはここで一旦引き下がっておくか…?」
さまざまな思惑が交錯することでしょう。
一方、ときどき〈バクハツ〉という特殊な得点カードが提示されます。これを獲得できれば、ライバルの誰かの得点カードを1枚破棄させられます。ライバルに取られて、自分の高得点カードや最多枚数狙いの色カードが狙われてはたまりません。多少損をしてでも、競り値でがんばって1位を取りにいくべきかどうか、悩みどころです。
こうしてゲームを続けていき、全15回を行なったら、得点カードの合計と倍付け、失点を総合して、最高得点の人が勝ちです。
ここがオススメ: 報酬の得点値から、どのくらいの競り値が適切かがだいたい解るため、ほぼ1〜2点差くらいの範囲で競り値が付けられます。毎回、シビアな読み合いの末、その結果に盛り上がるのが楽しいゲームです。損得勘定を楽しむ気軽な大人向けとしておすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
過払い効果と硬貨を利用する13種
ドミニオン拡張セット:ギルド
/ Dominion: Guilds
メーカー: Rio Grande Games (リオグランデ, USA), 発売年: 2013年
日本国内販売元: Hobby Japan (ホビージャパン), 発売年: 2013年
作者: Donald X. Vaccarino (ドナルド・ヴァッカリーノ, 代表作:『ドミニオン』『キングダムビルダー』)
13才~大人, 2~6人用, 所要30分, ルール難度:★☆ (1.5, 拡張分として)
『ドミニオン拡張セット:ギルド』は、大人気のじっくり型カードゲーム『ドミニオン』そして第二弾『ドミニオン:陰謀』、または『基本カードセット』、のどれかの基本セットと一緒にして遊ぶ、強力な新しい要素を持つ13種類のカード群を提供する拡張セットです。基本セットに相当するものがないと、これだけでは遊べませんのご注意ください。
今回の『ギルド』は、ギルド(職人の同業者組合)をテーマに、ターンをまたいで累積できるコイントークンを得たり特殊な使い方をしたり、カード購入時のコストに超過払いによって強力な作用を及ぼしたりする、「たくさんのお金」を利用するカードが13種類と、金属製コイントークン(海辺・繁栄と同様のものです)25枚が入っています。
すごろくや特製ドミニオンパンツ: すごろくや特製のカードフォルダ、通称「ドミニオンパンツ」も、この『ギルド / Guilds』用をご用意しています。今回の少々複雑な効能文章も解りやすくまとめてあり、準備や終了条件もできるかぎり補足しています。
ここがオススメ: 持ち越したお金を大量に使うタイミングを計る、という新たな要素が楽しめます。13種類の新カードによって、再び新鮮な気持ちで楽しめて、これまでのシリーズのカードと組み合わせることでさらに面白さが広がる拡張セットです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
お寿司付き親子向けボードゲーム会 9/23(月祝)・11/17(日) 開催のお知らせです。
いつもの高円寺の幸寿司(こうずし)さんの宴会場にて、恒例、親子向けのボードゲーム&お食事会「親子でゲームとお寿司」の第25&26回を開催します!
「幸寿司」は、すごろくやから西へ徒歩5分ほどにある、老舗の寿司処です。何箇所もある幸寿司さんの会場のうち、とても広い宴会場(100名収納可!)をお借りしてのゲーム体験会です。
⇒ 幸寿司さんのウェブサイト
午後3~6時の3時間を、まずはボードゲームやカードゲームで遊びます。小学生以上の親子向けにおすすめの、定番ゲームをたくさんご用意します。
遊び方はスタッフがご案内しますのでご安心ください。
前々回の7月14日は39名、前回の8月11日には27名の方々にご参加いただきました。
5層の盤を舞台に、次々減る穴を争奪して潜り込む『穴掘りモグラ』、
ずれて流れる丸太を渡って黄金を集める『オリノコ川の黄金』、
得点をなるべく隠さないようにパズル片を組む『ジャストインタイム』、
お題に基いて他の人が選びそうな候補を5つ挙げる『フラッシュ』、
サイコロの出目ごとの個数勝負でお金を稼ぐ『ベガス』、
コマの表裏をひっくり返しながら、磁石ほうきでショートカットできる/できないがコロコロ変わるすごろく『魔女の塔』、
などなど、約20タイトルを遊びました。
たくさんのゲームで遊んだら、18:00から美味しいお寿司をいただきましょう! 幸寿司さん自慢の、肉厚の大人用のにぎり寿司を1人前と、茶碗蒸し・お味噌汁などをご用意します。
ネタや小鉢は当日のお楽しみとなりますので、写真のとおりではありません。
ゲーム遊びを踏まえて仲良くなったみなさんと、「どれが面白かった??」など会話も楽しく弾みます。
大盛りや追加、ワサビ抜きなどのリクエストは、当日の来場時にお伺いします。
なお、お友だちなど、親子以外の参加者は承れませんのでご注意ください。
ご予約は下記の予約フォームからどうぞ。もし不都合がある場合にはお電話(03-6657-3537)でも構いません。
親子で一緒に楽しいひとときを過ごしませんか? お申し込みをお待ちしてます!
皆の数めくり成果を予想し賭ける
地獄の釜
/ Auf Teufel komm raus
メーカー: Zoch (ツォッホ, ドイツ), 発行年: 2013年
作者: Tanja Engel (ターニャ・エンゲル) & Sara Engel (サラ・エンゲル)
10才~大人, 2~6人用, 所要40分, ルール難度:★★ (2)
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すごろくやゲーム大賞 2013年 大賞受賞 |
『地獄の釜』は、場に伏せられた数値コマ群を、止め時を計って数枚めくることで合計値を競いつつ、誰かのその合計値がどのくらいに達するかを予め予想して賭けることでお金チップを稼いでいく、ギャンブルテイストの駆け引きゲームです。
1人ずつ代わりばんこに、ボード中央に伏せられた数値(10〜100)コマを好きなだけめくり、その合計値を蓄えていきます。
全員の中で合計値が高かった、または個数が多かった人に報酬が与えられるため、できるだけたくさんめくりたいものです。
しかし、20%もの確率で悪魔コマが混ざっています。もしこれをめくってしまえばすべてが台無しです。ライバルたちの合計値やコマ個数を睨んで、止め時を計らなければなりません。
一方、こうした〈めくり度胸試し〉を行なう前に、〈誰のでもいいので今回の最高合計値はどのくらいまでいくか〉を予想して、手持ちのお金チップを賭けて当てることでも儲けられます。
例えば「60」を賭けたなら、誰かがめくり合計値60に達しさえすれば、もうそれで60の分のチップが貰えるのです。しかも最高額の掛け金には倍付けの報酬が与えられます。儲けを期待してたくさん賭けたいものですが、もちろん誰もその額に達しなければ賭け金は没収されてしまいます。
毎回の賭け金は一斉公開方式です。めくる人数と順番、場のコマの濃度などを鑑みて、〈現実的な範囲でライバルよりもちょっとだけ高い〉額を用意しましょう。
さらに、この賭け金勝負が前述のめくり勝負に影響します。必要以上にめくって合計値を稼ぐことで、ライバルの高額賭け金を成立させてしまったりするからです。めくり合計での一番を狙いたい気持ちと、ライバルたちの賭け金の成立具合を意識した煽り合いが大いに盛り上がります。
こうしてゲームを続けていきながら、清算のたびに所持金の額面に合わせて自分の駒をマス目のコース上で進ませていきます。誰かが最終マスに到達したらゲーム終了。最高額の人が勝ちです。
ここがオススメ:
賭け金とめくり部分とが見事に影響し合い、運に偏りすぎない絶妙な駆け引きが盛り上がる、気軽な大人向けとして超おすすめのゲームです。金属入りで重みのあるお金チップ(このゲーム専用のデザイン)など、内容物の豪華さも魅力です。
シンプルでうまく機能するドイツ系ゲームのエッセンスを随所に垣間見ることができるでしょう。
店内でサンプルをご覧いただけます。
予備知識なしで楽しめる、大人の気軽なゲームイベント『すごろく夜』第19〜23回の開催のお知らせです。
9月の1日(日曜)、16日(月曜祝日)、29日(日曜)、10月の6日(日曜)と13日(日曜)の 夕方16:00〜18:00、当店主催の夜のボードゲーム会『すごろく夜(や)』を開催します!
20歳以上、男性と女性半々の定員12名、または全員女性の定員12名で、普段はなかなか遊べない、大勢で楽しめるゲームをあれこれ体験してみませんか? これまで毎回、初めて参加される方、しかも1人で参加される方がほとんどですのでお気軽にどうぞ。
2013年7月27日の様子
会場は、すごろくやから西に徒歩3分のJR高架下にある多目的フリースペース「koenji HACO (ハコ)」さんです。
http://koenjihaco.com
普段は落語会や上映会、お笑いライブなどが行なわれているイベントスペースを会場にして、さまざまなゲームを会話を交えながら楽しく遊んでみましょう。
夕食前の軽い飲み物やおやつを食べながら、ゲーム7〜8種目を遊んで盛り上がり、あっという間の充実した2時間をお楽しみいただけます。
各ゲームの遊び方は簡単なものばかりですし、スタッフがその都度紹介しますので、予備知識はまったく必要ありません。
当日遊ぶゲームは、『クク21』『ストリームス』や書籍『紙ペンゲーム30選』の収録タイトル、『カウントインザダーク』『古今南北』『ワタシワー』『フラッシュ』『ハイカット・ローカット』『マネージャガ』など、手軽で、大人数ならではの楽しいものをご用意します。
9月16日(日曜)と10月6日(日曜)は、「ケーキ付き女子会編」として女子会形式で行ないます! 参加は女性のみ12名、司会進行も女性スタッフが担当する、女性だけの穏やかで楽しいゲーム会です。
前売チケット制です。予約後に店頭か銀行振込、クレジットカードにてご購入いただけます。
ご予約は下記予約フォームからどうぞ。定員に達し次第、締め切らせていただきます。
10月13日(日)分は、先行申し込み制限があります。9月30日(月曜)20:00まで、または女性枠が満席になるまでは、女性1名を含まれる方のみ(もちろん女性お1人でもOKです)お申し込みください。
男性枠だけが先に埋まる傾向になりがちなため、「調整しているあいだに埋まってしまうので男女の組み合わせでの参加がなかなかできない」との声が多かったことを受けてのはからいです。
【2013.9.30 20:00】制限を解除しました。
予約フォームと空き席状況(適宜更新)
お申し込み、お待ちしてますー!
神の視点で登場人物達を操る人狼
箱庭の人狼 〜werewolf syndrome〜
メーカー: 楽々亭 (らくらくてい, 日本), 発行年: 2013年
15才~大人, 2~8人用, 所要30〜60分, ルール難度:★★☆ (2.5)
『箱庭の人狼』は、全員で相談しながら場の13人のキャラクターたちを操り、人気の人狼系ゲームを神さま視点で進行させていくことで、司会を必要とせず、少人数で遊べて脱落者を出さない、ロジック推理に特化した人狼系ゲームです。
標準的な「人狼系ゲーム」を模して場に並べられた13人のキャラクターカード。最初はこれらのキャラクターが持っている人狼や占い師などの役職を知らないまま、毎回、提示される彼らの主張〈私は占い師です:○○さんを占ったら人間でした〉〈私こそが占い師です:○○さんは人狼です〉などの情報を判断して、全員で〈誰に何をさせるか〉を決めて行動させていきます。
この〈神さま視点〉の仕組みを使った2種類のゲームが入っています。
ひとつは、2〜7人用の「対戦モード」。1人が裏方を兼ねる人狼役となり、他全員が人間側を勝利に導けるかどうかに挑戦します。
もうひとつは5〜8人用の「箱庭モード」。誰かがランダムで人狼役や狂人役となり、全員で誰が人狼役なのかを見極めながら、13人のキャラクターたちを操っていきます。こちらは司会進行を必要とします。
ここがオススメ: 人狼系ゲームから「言い方が怪しい」といった雰囲気的要素をほぼ排除し、ロジック推理に特化したゲームです。 標準的な人狼系ゲームのそういったロジック推理部分を理解し好む方にとてもおすすめのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
こんばんは。
お盆の時期で、今週末から来週に掛けて帰省ラッシュが始まりそうです。家族やお友達で集う機会も増えることと思います。
今年も、ルールが簡単で、5人以上で手軽に楽しめるおすすめのゲーム20タイトルをご紹介します。
子供も大人も一緒に、手軽に遊べるゲーム10タイトル
子ヤギの隠れ場所を子狼が当てる
オオカミと七匹の子ヤギ / Nicht zu fassen
4才以上,2〜6人用, 所要20分, 解読難度:★☆, ¥4,800
ドイツ 2009年キッズゲーム大賞:最終候補
オバケに追われ部屋に逃げ隠れる
ヒューゴ (DVD付) / Hugo
5才以上,2〜8人用, 所要30分, 解読難度:★☆, ¥2,800
すごろくや製 説明DVD付き
ドイツ 1989年ゲーム大賞:最終候補
大人向けの気軽に遊べるゲーム10タイトル
お題の印象から意味深な絵を推理
ディクシット (2人用ルール付) / Dixit
8才以上,2〜6人用, 所要30分, 解読難度:★☆, ¥4,700
すごろくや製 2人用ルール付き
ドイツ 2010年ゲーム大賞:大賞
職人/建物/貴族で増益と得点狙う
サンクトペテルブルク
/ Sankt Peterburg
メーカー: Hans im Glück (ハンス・イム・グリュック, ドイツ), 発行年: 2004年
作者: Michael Tummelhofer (ミヒャエル・トゥンメルホファー, 代表作:『サンクトペテルブルク』『ストーンエイジ』)
10才~大人, 2~4人用, 所要60分, ルール難度:★★☆ (2.5)
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ドイツ 2004年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 最終候補 (Nominiert) |
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ドイツ 2004年 ファン投票 (Deutscher Spiele Preis) 第1位 |
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国際ゲーマーズ賞 (International Gamers Award) 2004年 大賞受賞 |
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ドイツ アラカルト・カードゲーム賞 (á la carte Kartenspielpreis) 2004年 第1位 |
『サンクトペテルブルク』は、ロシアの都市を舞台に、たくさんの職人と貴族を養って資産拡大を行ないながらうまく運営し、行政官や建築物の充実に還元することで帝国への礎となる貢献を競うゲームです。
18世紀、ピョートル大帝によるロシア帝国化への再編を追体験します。
1人ずつ代わりばんこに、ボード上に8枚用意されるフェイズごとの職人・建物・貴族カードのうち1枚を購入し、手元に獲得していきます。
職人を雇うことで、購入直後は資金が減りますが、毎フェイズ行なわれる職人の収入決算により、すぐに資金が回復し儲かっていきます。また、貴族を養うことでも定期的に収入が得られます。
このような資産拡大を効率的に行なえるよう、職人・貴族候補の中で、既得物のディスカウントなどを鑑みてより良いものを選抜し、他の人に取られて構わないものを残す判断が問われます。
しかし、ゲームの目的は資金ではなく、都市の発展に貢献して勝利点を得るため、建築物を建てなければなりません。
建物を購入して手元に獲得することで、その価値に応じた勝利点が定期的に得られます。早目に高価な建物を購入しておけば、累積の勝利点でライバルを圧倒できるでしょう。
しかし、だからといって建築にありったけの資産を突っ込んでしまえば、その後に並ぶ職人や貴族候補を購入できなくなり、資産拡大が停滞してしまいます。資産拡大をしつつ、うまくそれを勝利点に還元していく運営手腕が問われるのです。
その他、既得の職人・建物・貴族をより強化するカードが掘り出し物的に並ぶことに備えて、土台となるカードや資金を用意しておかなければならないでしょう。
こうしてゲームを続けていき、補充用の山札がなくなったシーズンでゲーム終了。もっとも勝利点が高い人が勝ちです。
ここがオススメ:
常に資金がなく、1ルーブル単位のギリギリの線でやりくりする中で、次に場に並ぶものを期待して資金を温存するか、掘り出し物に今飛び付くのかが猛烈に悩ましい、お買い物上手の巧みさが問われるゲームです。
やりこめばやりこむほど味が出ます。「たまに取り出してきては遊びたいじっくり系ゲーム」の筆頭ともいえる超おすすめのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
カラフルで手触りのいいサイコロ
サイコロ12色セット (木製16mm)
製造国: ドイツ
軽くて手触りの良い、扱いやすいサイズ(16mm)の木製サイコロセットです。
紙ペンゲーム用に、またプレイヤーカラーに合わせた自分専用のサイコロや、ゲーム創作の素材などに利用してみてください。
店内でサンプルをご覧いただけます。また、店内では1個ずつ販売しています。
多様なブロックをマス目に埋める
カタミノ・ポケット
/ Katamino Pocket
メーカー: Gigamic (ギガミック, フランス), 発売年: 2011年(原版1992年)
作者: Laurent Levi (ローラン・レヴィ, 代表作: アバロン[1987])
8才~大人, 1人専用, ルール難度:★ (1)
『カタミノ・ポケット』は、多様な形のブロック(ペントミノ)を、枠の大きさに応じて上手に敷き詰めていくパズルゲームです。
※ オリジナル版『カタミノ』がプラスチック製のコンパクトサイズになったものです。
枠の中にぴったり収まるように、プラスチックピースを選んで置き方を変えながら敷き詰めてみましょう。
仕切り位置を動かすことで、枠の大きさに合わせて使うピースを増やし、難易度を変えながら挑戦します。
総当たりではなく、頭の中で論理的に可能性を絞り込めるほど上達します。
また、収納ボックスの下部が引き出しになっていて、難易度に応じた問題集が入っています。
なお、オリジナル『カタミノ』では2人用のゲームとして遊ぶことができるルールが同封されていましたが、このポケット版では入っていません。
店内でサンプルをご覧いただけます。
協力し部分情報を頼りに色を組む
ラ・ボカ
/ La Boca
メーカー: Kosmos (コスモス, ドイツ), 発行年: 2013年
作者: Inka Brand & Markus Brand (インカ&マルクス・ブラント, 2人での代表作:『村の人生』『モンスターがすむ家』など)
8才~大人, 3~6人用, 所要40分, ルール難度:★☆ (1.5)
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ドイツ 2013年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 準候補 (Empfehlungsliste) |
『ラ・ボカ』は、毎回選抜される2人が向かい合って、カードの両面で表された完成図の部分情報を元に、どちらから見ても整合が取れるように相談しながら色の積み木を組み立てるゲームです。
※ 「ラ・ボカ」は、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレス南東部地区の地名です。このゲームのカラフルな積み木の色合いを、鮮やかな家が立ち並ぶ観光名所「カミニート通り」になぞらえています。
1人ずつ代わりばんこに、無作為に決められた人とペアを組み、積み木の組み立て完成時間に応じた得点を稼いでいきます。
ペアは向かい合うように座り、提示された設計図(お題)カード通りに、素早く積み木を組み立てることを目指します。
しかし、この設計図は全体像を表していません。お互いの方向から見える一部分しか判らないのです。このため、どこにどの色が見えているか、または見えてはいけないかをお互いに相談しあいながら整合を取る必要があります。
「ここのピンクはそのままでいいからこっちの青は見せないで!」「そんなこと言われても青はここに要るし…」といった、「お互いの都合を相談しながら折り合いを付けていく」のがこのゲームの魅力です。
うまく整合を取るのはそう簡単ではありません。〈すべての積み木を使って〉〈4×4マスの中に〉〈日陰部分を作らないように〉納めなければならないからです。
どちらから見ても設計図通りに完成できたら、経過時間に応じて得点チップを獲得します。あまりに時間が掛かりすぎたり、間違っていたりすると0点です。
こうして、ペアを変えながらゲームを続けていき、規定回数行なったら最高得点の人が勝ちです。
遊ぶ人たちに応じて設計図カードの難易度を調節すると良いでしょう。
ここがオススメ:
わあわあとお互いの都合を言い合いながら、「じゃあどうしたら良いか」を工夫して探っていくのが楽しいゲームです。無理なんじゃないか?と思えるような問題もあったりしますが、ちょっとした閃きで解決できるパズル的な喜びが詰まっています。子供から大人まで気軽に遊べるゲームとしておすすめです。
子供が遊ぶときには、まずは時間計測なしでじっくりやってみるといいでしょう。
店内でサンプルをご覧いただけます。
連携駆使し世界の病原感染を断つ
パンデミック
/ Pandemic
メーカー: Z-Man(ズィーマン, カナダ), 発売年: 2013年(原版2008年)
国内版発売元: ホビージャパン, 国内版発行年: 2013年
作者: Matt Leacock(マット・リーコック)
13才~大人, 2~4人用, 所要45分, ルール難度:★★ (2)
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ドイツ 2009年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 最終候補 (Nominiert) |
『パンデミック』は、全員で知恵を絞って連携を取りながら、世界中で蔓延する4種類の致死病原体の感染を食い止めつつ、治療薬を開発して世界を救えるか否かに挑戦するゲームです。
この『2013新版』は、2008年に発行された大人気のタイトルが、イラストや内容物を刷新し、新たな2種類の役割が追加されたものです。
世界中で、4種類の致死病原体が蔓延しはじめています。医療研究チームの一員となり、衛生兵や科学者、急派担当官など、特別な能力を持っている役割を担って、相談し、連携を取りながら立ち向かいます。
各自、限られた行動回数の中で、自分のコマを都市から都市へ移動したり、手札の都市カードを使って大きく移動したりして世界中を飛び回り、病原体(四角いコマ)を駆除していきます。
一方、各自が行動するたびに、感染カードがめくられ、病原体が少しずつ世界各地に発生していきます。
一都市の中で病原体が増えすぎて飽和状態になると、爆発的な伝染〈アウトブレイク〉が起こり、感染が隣の都市へ飛び火するという恐ろしい自体が起こります。
この爆発的な伝染が8回起こると、世界は破滅を迎えて、全員敗北となってしまいます。
しかも、ある期間が過ぎると、異常発生(エピデミック)として、まったく新しい場所に感染が発生したり、これまで抑えた場所に再び感染が発生したりと、状況はますます厳しくなっていきます。
こうした自体に対して、各自の駆除活動だけではとても間に合いません。病原体を根本的に抑えるため、種類に合わせた治療薬を開発することが勝利の条件となります。
治療薬の開発には、病原体の色に合わせた都市カードを1人が5枚集めなければなりません。カードの種類は各自にランダムで補充されるため、役割を分担しながらうまく合流し、カードの受け渡しを行ないましょう。
こうしてゲームを続けていき、病原体の蔓延が抑えられないレベルに達したら全員が負け。その前に4種類の治療薬を開発できたら成功。全員が勝ちです。
ここがオススメ:
全員のドキドキ感や、どう対処したらいいかの知恵の出し合いがものすごく盛り上がる、超おすすめのタイトルです。
都市カードのさまざまな利用方法によって、合理的に行動や対処の制限が表現されているため、ルールはかなり解りやすくまとまっています。
難易度は数段階ありますが、初級ですら何度も失敗しててこずることでしょう。しかし、それゆえに、成功を達成したときの喜びはひとしおです。
でも、本当に楽しいのは、敗北した後の、「どこがいけなかったんだろう」「そういえばあれが分かってたのに何もしてなかったね」というような反省話かもしれません。解決方法が見出せれば、必ずもう一度やってみたくなります。 2人・3人・4人、何人で遊んでも面白さに遜色がないのもGOOD!です。
旧版との違い:
新版では、イラストや全体の風合いなどが大きく変わりました。また、病原体コマがプラスチック製になったり、マーカー類が木製になったりと、内容物にも若干の変更があります(※2014年春版ではすべてプラスチック製になりました)。
さらに、2種類の新たな役割として〈危機管理官〉〈検疫官〉が追加されています。前者はイベントカードを再利用できる能力を持ち、後者は自分の周囲に病原体が追加されることを防ぐ能力を持ちます。
なお、旧版用の拡張セット『絶対絶命』は、カード裏面の模様が違うため、混ぜて遊ぶことはできません。
追加シナリオ付き: 販売元のホビージャパンサイトでPDF提供されている、上級者向けの4人専用追加シナリオ「アイソレーション / ISOLATION」を印刷したものをお付けしています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
禁断の島 同じ作者さんのゲームで、基本的なゲームシステムはそのままに、さらに解りやすく洗練され、テーマを「秘宝を集めて沈みゆく島から脱出する」に置き換えた『禁断の島 / Forbidden Island』もおすすめです。
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すごろくや店主
東京在住、元テレビゲーム開発者。
心機一転、2006年4月よりボードゲーム・カードゲーム普及のためのお店をはじめました。
携わった主なゲーム: