運と記憶で程よい値の魚をめくる
ハイフィッシュ!
/ Hi Fisch!
メーカー: Igel Spiele (イゲルシュピーレ, ドイツ), 発行年: 2016年
作者: Oliver Igelhaut (オリバー・イゲルハオト,代表作:『オラのお宝』)
6才~大人, 2~4人用, 所要10分, ルール難度:★☆ (1.5)
『ハイフィッシュ!』は、毎回、1人1枚、最大値の魚をめくった人だけが獲得できる前提で、最大値の魚を相殺するサメの出現や手番順、前回伏せられた魚の値などを考えて、めくる場所を選ぶ風変わりなゲームです。
毎回、場の伏せられたカードから1人1枚ずつ魚をめくっては、めくった魚カードはその場に留めつつ、手番が1周したら〈大きさ比べ〉として最大値の魚カードをめくった人だけがそれを得点として獲得し、残りは伏せる、を繰り返して獲得枚数を競います。
これだけだと運と記憶が強めですが、次のような要素によってほどよい駆け引きが生じます。
こうしてゲームを続けていき、場が規定枚数以下になったらゲーム終了。枚数得点とボーナスを数えて、最高得点の人が勝ちです。
ここがオススメ: 可愛い魚をテーマにしていますが、運と記憶と〈そうなったらこうなる、だから、こう〉の戦略的な駆け引きがほど良いバランスでミックスされたゲームです。 作者のオリバー・イゲルハオトさんの前作『オラのお宝』と同じく、独特で風変わりな面白さがあります。 子どもは運と記憶で楽しみつつ、大人はリスクを鑑みた「いい線」を狙う駆け引きが楽しめる、幅広い年齢層向けとしてたいへんおすすめのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
賽の印揃えてパズル片施設を敷く
タイニーパーク
/ Tiny Park
メーカー: HABA (ハバ, ドイツ), 発行年: 2017年
国内版発売元: すごろくや, 国内版発行年: 2017年5月
作者: Marco Teubner (マルコ・トイブナー, 代表作:『13諸島の秘宝』『ジャイアントステップ』など )
6才~大人, 2~4人用, 所要10〜15分, ルール難度:★☆ (1.5)
『タイニーパーク』は、遊園地設計をテーマに、アトラクション柄のサイコロ5個を取捨選択しながら何度か振って絵柄の組み合わせを作り、対応するアトラクションのパズルピースを獲得・配置しては、いち早く自分の敷地を埋め尽くすゲームです。
※ ドイツ2008年キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)の準候補となった『ミイラのたからもの / Schatz der Mumie』が、少しだけ大型化してテーマが遊園地作りになったリメイクタイトルです。
新しく建設する遊園地のレイアウト設計を任されました。ライバル業者たちも、各自の敷地にアトラクションを建設しています。 各自に配られた敷地ボードのマス目をいち早く埋め、楽しい遊園地をオープンしてお客さんの獲得を目指しましょう!
1人ずつ代わりばんこに、様々なアトラクションが印されたサイコロ5個を一度に振ります。中央の場に積まれたパズルピースに描かれたアトラクションと、サイコロで出たアトラクションの組み合わせが同じなら、そのピースをもらえます。
中央の場にあるパズルピースは、どれもアトラクション印の組み合わせが異なります。また、形状ごとに山として積み重なっていて、一番上のものしか取れません。状況に応じて「今おいしいアトラクション印」「今ほとんど無意味なアトラクション印」があったりするのもポイントです。
自分の番ごとに1ピースしか獲得できないため、できれば3マスや4マス分の大きなピースを狙いたいところですが、1度振っただけではなかなかそれらのアトラクション印が揃うものではありません。
そこで、最初に振った結果を確認した上で、振った5個のうち好きなサイコロを選んで最大で2回まで振り直します。振り直す前に、5個のうち、振るサイコロ(=アトラクション印を変えたい)と 振らないサイコロ(=アトラクション印を変えたくない)を、リスクや保険要素をよく考えて選り分ける必要があるでしょう。
うまく絵柄を揃えて場のパズルピースを獲得できたなら、自分の敷地のマス目に位置や向きを考えて置きます。ただし、一度置いたらもう動かせません。無駄な隙間を作ってしまわないよう、計画的に後々のことを考えてレイアウトを決めましょう。
こうしてゲームを続けていき、いち早く自分の敷地のマス目をすべて隙間なく埋められた人が勝ちです。
ここがオススメ:
大きなピースを獲得したい欲求とリスクを天秤に掛け、獲得候補の状況を判断しつつサイコロの取捨選択にあれこれ悩むのが楽しいゲームです。運まかせで大きなピースを狙っても取れる機会はわずかしかありませんが、かといって小さなピースばかりを取っていても遅れをとってしまいます。
子どもはじっくりと、大人は気軽に楽しめる、幅広い年齢層向けとしてたいへんおすすめのゲームです。特にお母さん層に「考えるサイコロゲーム」としてとても人気があります。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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すごろくや店主
東京在住、元テレビゲーム開発者。
心機一転、2006年4月よりボードゲーム・カードゲーム普及のためのお店をはじめました。
携わった主なゲーム: