ゲーム紹介:アルカトラズ・スケープゴート / Alcatraz: the Scapegoat
誰か1人を犠牲にし協力して脱獄
アルカトラズ・スケープゴート
/ Alcatraz: the Scapegoat
メーカー: Z-man Games (ズィーマン, カナダ), 発行年: 2011年
作者: Rafał Cywicki & Krzysztof Cywicki & Krzysztof Hanusz
15才~大人, 3~4人用, 所要60分, ルール難度:★★ (2)
『アルカトラズ・スケープゴート』は、脱獄を狙う囚人となって監獄内の各施設を移動しながら準備を進めつつ、1人だけ罪を負わされるスケープゴート(人身御供)にならないように立ち振る舞うゲームです。
各自、アルカトラズの監獄島から脱獄を図る囚人となり、1人ずつ代わりばんこに、施設タイル間を移動したり、そこで脱獄に必要な物資を集めたり、それらの物資を組み合わせて〈脱獄の準備〉を遂行したりしていきます。
〈脱獄の準備〉には、〈火事を起こせ (要:鍵×2,ピッケル)〉〈トンネルを掘れ (要:ピッケル×3)〉〈看守を眠らせろ (要:服×2,麻薬)〉などがあり、看守が次々と増えて規定数に達するまでに、これらの6種類を全員の協力で達成できれば脱獄が成功します。
しかし、脱獄には犠牲となるスケープゴート(人身御供)役も1人必要です。各自の行動が1周するたびに、相談と投票で新しいスケープゴート役が決められ、たとえ〈脱獄の準備〉に協力しても達成した証をもらえません。もし、これが元で〈脱獄の準備〉の達成に自分が不必要だった場合、自分だけが脱獄できずに生贄となってしまうのです。
毎回、脱獄準備に対してより優位に立っている人がスケープゴート役にさせられてしまうでしょう。しかし、スケープゴート役にのみ与えられた特権もいくつかあり、いつまでも1人がスケープゴート役にさせられるわけでもありません。時には、自らスケープゴート役になることも戦略上必要なことかもしれないのです。
こうして、腹の探り合いをしながらゲームを続けていき、徐々に増える看守が規定人数を越えれば全員の負け、1人を除いて脱獄に必要不可欠な条件を満たしたらその人たちが勝利します。
ここがオススメ:
足を引っ張り合っていると全員負けになってしまうのは解っていながら、誰しもが脱落者になりたくないため、ギリギリの範囲で囚人らしい醜い足の引っ張り合いをするのが盛り上がる、大人がじっくり楽しめるおすすめのゲームです。
施設タイルの並びや表裏の難易度が変えられるため、毎回異なる展開が楽しめるもの魅力です。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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